地方における高大接続教育の実現にとって最大の課題は距離です。大分大学は、この「距離の壁」を克服するため、県内の高校に遠隔配信設備を設置し、2009年度より高校生向けの特別授業「チャレンジ講座」の生中継を開始しました。本講座の目的は、大学で学問を学ぶ楽しさを高校生に伝えることで、進路選択の道標を提供することです。本講座には「同時双方向型」という特徴があります。すなわち大学教員は授業中に遠隔地の高校生を指名し、他方で高校生から質問することも可能です。さらに中継を受ける高校間でも同時意見交換ができます。
設備設置高校数は当初2高校でしたが、ご希望に応じて増加し、2013年度には12高校となりました。
本講座は、「文系チャレンジ講座」と「理系チャレンジ講座」に分かれます。文系講座では人文・社会科学に属する諸学問のエッセンスを、理系講座では自然科学に属する諸学問のエッセンスを高校生向けに1回60分で平易に教授します。なお遠隔授業設備のない高校の生徒については、送迎バスによる来学受講を実施しています。
年間の開講回数は、文系8回、理系8回の合計16回(長期休みを除くと月2回のペース)ですが、1回あたりの受講者数は平均200人に及びます。2014年度までの累計では11,000人を超え、大きな成果をあげています。
平嶌照三さん/大分県立安心院高等学校(受講当時) | 宮ア彩英さん/大分県立臼杵高等学校(受講当時) |
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